1947-12-08 第1回国会 参議院 財政及び金融委員会 第51号
○國務大臣(栗栖赳夫君) 實は寶くじの問題でありますが、これは當つた者一人を取つて、そうして事業所得に比べますと、只今山田委員のお説の通りに相成るのでありますが、この寶くじの操作をいたします見地から申しますと、浮動購買力を抑えるという趣意でございます。
○國務大臣(栗栖赳夫君) 實は寶くじの問題でありますが、これは當つた者一人を取つて、そうして事業所得に比べますと、只今山田委員のお説の通りに相成るのでありますが、この寶くじの操作をいたします見地から申しますと、浮動購買力を抑えるという趣意でございます。
それともう一つは、先般の非戰災者特別税のごときも、戰災を受けた者と受けんものとの差額によつて取るというお話であつたのでありますが、そういう意味からいいまするならば、富くじも當つた者と當らん者とは非常な差額があるのである。同じ五十圓出して煙草五本より貰わなかつた人もあるのだから、百萬圓當つた人から七十萬円取つてもいいじやないかという議論も成り立つと思うのであります。
ただ行政部で以て長い間研究をいたし、調査をいたして立案をして提出するものでありますから、そこで國會において或いは反對の意見を出され、或いは修正の御意見を出されましても、立案に當つた者から言えば、俄かにすぐに贊成はでき兼ねる、そういうことも一應考えたのであるが、こういう缺點があるからその御意見には應じ兼ねるのだという場合が非常に多いのであります。
○鍛冶委員 御精神のほどはよくわかりますが、法律はつくるが、その實際の效力を表わすことが困難だということになりますと、當つた者が貧乏籤に當つたということになつて、一般の者が敬服しなくなります。あえて法律だけではありませんが、あなた方はこういう法律をつくられる上においては、それらの點にまで頭を用いて考えていただけるかどうかということをまず聽きたい。いわゆる呑舟の魚を逃して、雑魚ばかりをつかんでいる。
その内容につきましては、前囘にも會計檢査院事務總長その他からお答えがあつたのでございますが、何人が當時預金部資金を以てこれらの債券を購入したが、その衝に當つた者がどういう者であるかというお尋ねに對しまして、第一にお答えしたいと思います。預金部の資金につきましては、御承知の通り預金部資金運用委員會というのがございまして、そこで基本的な運用の計畫を定めるわけでございます。